虹への想い2002

虹への想い2003


2004.11.21    JA8979


EOS1D EF100-400mm F4.5-5.6 IS USM 絞り優先F8 Tv 1/640 ISO200
2004/9 羽田空港 環八トンネル出口

JA8979が新塗装になりました。04年10月いっぱい運航されていなかったので、1月かけて塗装変更と整備が行われたようです。 2月に8977が塗り替えられてから9ヶ月。既に4機が新塗装に塗り替えられ残りは3機になってしまいました。
8979はどちらかというとなぜか縁の薄い機体でした。搭乗回数も一番少ないはずですし、撮影機会も谷間に当たることが多く、撮影枚数も他の機体に比べて多くないため印象的な写真が少ない機体でした。でも新塗装化が始まりRainbow777を重点的に追いかけるようになってからはおのずと撮影枚数も増え、その存在をアピールしてくれるようになりました。
左の写真は1D導入後初めて羽田で撮影した時の写真です。場所は環八トンネル出口付近。ここは両側が壁になっていてそのブラインドからいきなり機体が飛び出してきます。エアバンドに耳を澄まし、エンジン音に耳を澄ましブラインドから出てきた瞬間にカメラを構えての撮影。一瞬の勝負ですが、この緊迫した状況の中で8979を撮影することが出来たことは、これまでの縁の薄さを帳消しにしてくれる印象深い1枚となりました。

これで残りは007D 008D 009Dの3機。既に半分以下になってしまい撮影出来る機会もかなり減りましたが、救いなのは11月からの新ダイヤでRainbow777を含めたJAL時刻表上の7J2の発着時刻が集中していることです。朝6便が羽田を出発し、それらが昼前後に戻ってきて、折り返しの出発。そして夕方にまた羽田に帰ってきます。1機は福岡−伊丹−千歳に運用されていますが、ここに入っていなければ3機を確実に撮影でき移動時間も十分とることが出来ます。残念なのは朝の到着が無くなってしまったことと、夕方の出発が無くなってしまってしまったことです。夕方の出発は陽が延びればいけそうですが、その頃まで残ってくれていることを祈るばかりです。

 


2004.9.26    EOS-1D (MarkIIじゃないよ)


EOS1D EF70-200 F4L USM 絞り優先 F4 Tv 1/1600 ISO200
2004/8 羽田空港 搭乗ロビー

まずはお詫びから。今回の更新がおよそ3ヶ月半ぶりの6月以来の更新になります。個人的にバタバタしておりまして、撮影更新の時間を取ることができず、放ったらかしにしてましたことお詫び申し上げます。
そんな状況にもかかわらず訪問して下さった方々が多数いらっしゃり、おかげさまでカウントが25000を超えました。ご愛顧に感謝するとともに、今後ともあらためましてよろしくお願い致します。

この3ヶ月の間いくつかの出来事が起きました。Rainbow777はJA8978・JA010Dの2機が新塗装に塗り替えられました。そして羽田の新整備場駅前は二重フェンスになり、次なる新塗装への塗り替えの伏線もちらほら見えます。「撮影意欲」がだんだん薄れてしまいそうな状況ですが、それを打破するため新兵器を導入しました。

EOS−1D

カメラを買ってから3年が過ぎ、EOS55・EOS-3と2台のカメラを使ってきてボチボチ新しいカメラが欲しいなと思い始めた頃、EOS-1D MarkIIの発表。価格57万円也。
とても手が出る金額じゃないし、ここまで銀塩で頑張ってきたのだから、1Vの安いのでも見つけたら買おうかなと思い続けて、3・55での撮影を続けていましたが、撮影に行く前のフィルムの買い出し、サイフから出て行くフィルム代と現像代。それらでここまで使った金額で1D MarkIIが余裕で買えてるじゃん、と思い始めた頃ふと気づいたEOS-1Dの価格下落。新品在庫処分品に目をつけ始め「買おうかな〜、どうしようかな〜」と悩んでいるうちにいつの間にか売れてしまい、悔しい思いをしていた頃、「MarkII買っちゃおうかな」などと考え始めたその矢先、キヤノンからEOS20Dが発表になりました。
「10Dの後継機ね〜。画素数上がった以外はあまり変わらなさそうだな〜」
と思いながら、ふと見かけたカメラ屋の中古在庫のページのEOS-1Dの値段を見てびっくり。3割近く下がってるんです。速攻で店に電話してゲットしいてしまいました。店で最初に手にした時のずっしりとした重さ、しかしその重さが苦にならない手の感触とバランスはさすが「1」の名をしょってるだけのことはあります。コンパクトフラッシュやら、撮影先でのCFからのデータ移動用にノートパソコンを買ったりしたので結構な出費になりましたが、新たな道具に今でもワクワクしています。

カメラとしての操作系は-3とほぼ一緒なので戸惑いはありませんでしたが、デジタルの部分は戸惑いだらけ。ホワイトバランスの設定やカラーマトリックス、RAWからの現像など初物づくしで色々悪戦苦闘しています。まだ、さまざまなシチュエーションでの撮影をしていないので傾向がつかめていませんが、自分なりに「つかむ」ことが出来たら、EOS-3との状況別の使い分けもしてみたいと思っています。
上の写真はEOS-1Dで撮った1枚目の写真です。千歳遠征前の羽田での撮影。この時は出発直前までいろいろ忙しく、テスト撮影してるヒマがなくて、それ故CFを入れての1枚目の撮影がRainbow777となりました。中古品だったので画像を見るまではドキドキものでしたが・・・。今回の更新でその千歳遠征の写真をアップしましたので是非ともご覧下さい。
今回の更新より、EOS-1Dで撮影した写真については撮影データをEXIFデータに基づいて表示しています。ただRAWで撮影していますので、現像過程での露出補正を行っているため、実際の露出値と写真の露出値はかなり異なります。千歳での撮影はアンダー目に撮ってましたので、全体的に+1程度、写真によっては+2位の補正をしています。あらかじめご了承下さい。

先日は福岡に遠征に行って来ました。去年の秋からの羽田の写真もアップしていません。これから順次アップしていきますので今後ともよろしくお願いします。

 


2004.6.7    +2


EOS-3 EF400 F5.6L USM x2Extender 絞り優先F11 E100VS+2増感 三脚
2004/4 羽田空港 京浜島

今回のタイトル、+2は増感の話です。増感っていえば、夕方や夜の最後の手段としてこれまでもちょこちょこ使ってましたが、2月の鹿児島遠征の時の雨の際、カメラの設定は+1なのに、サブダイアルをさわってしまい露出補正−1で撮ったフィルムがあって、どうしたものかと思ってましたが、「+2(ISO400)で現像すれば結果は一緒じゃん」ということに気づき、+2で現像してみたところ粒状は多少気になるものの、コントラストがはっきりしてちょっと意外な感じに仕上がり、明るい時間の増感も面白いってことに気づきました。
それからしばらくは明るい時間の増感のことは忘れていたのですが、連休中に訪れた京浜島で再びチャレンジしてみました。
チャレンジといっても、風が強く三脚につけたレンズが揺れるのでブレ防止がきっかけでしたが・・・。EF400 F5.6Lに2XエクステンダーをつけてたのでF11。シャッター速度は1/160前後。800mmでこのシャッター速度だとこの風ではブレは必至。
+2増感すれば1/320〜1/400は切れるので何とかブレは防げると思い撮影してましたが、コントラストのことなどすっかり忘れてて、 現像が上がったポジを見て「(?_?)えっ?この色何?」。
E100VSは夕方に使うと機体がいい色に染まってくれるので大好きなのですが、+2で撮った左上の写真では夕陽の色がさらに強調され、黄金色といった雰囲気でしょうか。厳密に言うとカラーバランスとかは崩れてるかもしれませんし粒状性も粗いですが、コントラストもはっきりして明らかにノーマルで撮った時とは違います。
「こりゃ、いい〜」と味をしめ、先日の撮影でも1本+2で撮ってみました。今回の更新の表紙の写真ですが、前回とは場所といい光の当たり方とかが違うせいか、ちょっと不発気味で色温度の影響も強調されてしまっていて、前回ほどの感激はありませんでしたが、+2増感、ちょっとクセになりそうです。


2004.5.3    20000カウント


EOS55 EF400 F5.6L USM 絞り優先F5.6 E100VS
2004/4 羽田空港 新整備場駅付近

皆様のお陰様をもちまして本日5月3日20000カウントを達成することが出来ました。どうやら21時台に達成したようで、訪問して下さった大勢の方々、何度も訪れて下さった方々に、あらためましてお礼申し上げます<(_ _)>。このサイトがオープンしておよそ1年半。思えばあっという間の1年半でしたが、この間Rainbow777を取り巻く環境も大きく変わりました。このサイトを作り始めた頃にJALとJASの統合が発表になり、それまで当たり前の存在であったRainbow777にカウントダウンが始まってしまい、どこか影を引きずったままサイトを続けてきましたが、今年になるまでRainbow777は7機元気に飛び続け、私も各地に精力的に虹を追いかけることが出来ました。
そしてこのページにたくさんの写真をアップしてきました。それらのエネルギーは「好き」というのもちろんありますが、日々増えていくカウンターの数字、BBSやメールで頂くメッセージがジェットエンジンのように私を後押ししてくれたのです。
これからも皆さんから頂いたエネルギーで「虹を追いかけて」いきますのでご愛顧の程よろしくお願いします。
今回の更新で3月に伊丹で撮影した時の写真をアップしました。去年からずーっと遠征の写真ばっかりでベースの羽田をアップしてません(^^;。
というわけで左上に先日羽田で撮影した写真をアップしました。遠征の写真は今回で一段落したので、次回更新からは羽田の写真をアップする予定です。


2004.4.12    思い出さない


EOS-3 EF400 F5.6L USM M 絞りF16 30Sec E100G 三脚
2004/2 鹿児島空港 送迎デッキ

 

 

 

 

 

 

 

 

2004年3月31日。虹の翼が幕を閉じた。

そのコールサインを耳にすることはもうない。

まだしばらくは虹の翼は飛び続けるけれど

もう虹の架け橋がかかることはない。

今日までの日々も時が経てば

懐かしく思う日が来るかもしれない。

思い出になる日が訪れるかもしれない。

でもそう思うのは

「過去」というレッテルを貼ってしまうから。


今の思いのままを心の中で持ち続けていけば、

思い出にはならないかもしれない。

自分の名前や箸を持つ手のように、忘れなければ

思い出にはならないかもしれない。


だから忘れない、AIRSYSTEMのコールサインを。

そして思い出さない、虹の翼を。


2004.3.28    鹿児島Rainbow777祭り


EOS55 EF400 F5.6L USM x2Extender 絞り優先F11 E100VS 三脚
2004/2 鹿児島空港 送迎デッキ

「鹿児島にRainbow777が5便入ってる・・」
1月のある日、そんな情報を目にした私が迷わず思ったこと。
「これは行かねば・・・」。
当初2月は鹿児島便は全便A300のはずがMD-81のトラブルのせいもあってか、うって変わって一気にお祭りモードになってしまいました。トラブルという理由はあまり喜んではいけないのですが・・・。
しかし、鹿児島祭りに行くと決めた頃、JA8977の塗装変更開始というショッキングなニュースが入ってきたりしましたが、逆にそのことが祭りへのテンションを高めてくれたことも確かです。JALのホームページで調べると2月いっぱいはどう見てもRainbow777は6機体制。心おきなく撮影できるラストチャンス、また前回9月に行った時は視程が悪かったりで鹿児島らしい写真があまり撮れなかったのですが、視程のいい2月なら霧島連峰もくっきり望めるはず。日々高まる思いに1日1便の熊本での撮影もスケジュールに加えて、2月27日、熊本への飛行機に乗り込みました。
A300−600Rが羽田の16Rへタキシング中、JASのドックの中がチラッと見え、そこには塗装変更を終えたJA8977の姿。3月からの運航開始を前に準備は万端なようです。
熊本ではその日の夜と次の朝のRainbow777を撮影し、レンタカーで鹿児島へ向かいました。当初はバスで移動する予定でしたが、バスだと1つ問題がありました。熊本8時発のRainbow777を撮影してから乗れるバスの鹿児島空港への到着時刻は10時48分。しかしRainbow777祭りの鹿児島は10時40分発の572便と10時55分着の573便がRainbow777。出発は遅れる、到着は早まるとの傾向からしてもこの時間はどうしても外すわけにはいきません。レンタカーはバスよりかなり高くつきますが、お金の問題じゃ無い鹿児島でのランデブーチャンス。熊本空港から高速を飛ばすこと1時間半。鹿児島空港に到着したところ、視界に飛び込んできたのは東京から到着したRainbow777。祭りの興奮が一気に高まります。
車を駐車場に止めてから一目散にデッキへ。2ショットを確実にモノにするにはここしかありません。カメラをセットしてしばらくすると573便の出発時刻。やがてプッシュバックが始まりタキシングを開始した頃、タワーに573便からのコールが飛び込んできました。572便にホールドがかかればエンドでの2ショットの期待大です。エンドにたどり着いた572便はそこで動きを止めました。鹿児島での2ショットの舞台完成です。2台のカメラを構え着陸態勢に入った機体に目をこらすと・・・。
「おや、なんか尾翼が赤いぞ・・・」。
そこにやってきたのは新塗装になったJA8977。おととい羽田のドックにいた機体です。正直ちょっととまどいましたが、シャッターを押し続けました。JA8977が着陸し、スポットに向かう頃572便が羽田に向かって飛び立ちました。カメラを腕から降ろしフーッと一息ついた時、目の前にはJA8977がたたずんでいてその時浮かんだ言葉が「きれいになったね」です。その日JA8977は16時50分着の579便でも飛来し、きっちり祭りに参加してました。その日は夜の581、582便まで撮影し宿泊先の鹿児島市内へ向かいました。

そしてRainbow777祭り2日目。その日は朝から雨。バスが空港に着く直前には夕立のような雨になって、いったいどうなることかと思いながらも 雨装備をしてデッキへ。雨の中571便の到着を撮影し、573便の到着時刻を携帯で調べていたら「欠航」の文字が・・・・。
肩の力が抜けるのを感じながらしばらく呆然としてしまいました。しかしその後鹿児島ベースの晴れ男、ボンさんと合流してから天気はみるみる回復し、午後には霧島連峰もくっきり見えるほどの絶好の撮影日和に転じ、落ち込んでいたテンション一気に高まり、夕方まで鹿児島を満喫した撮影となりました。
新塗装が来たり、欠航があったりして「1日5便のRainbow777祭り」とはいきませんでしたが、今思えば熊本での撮影も含めてこの3日間の遠征はRainbow777づくしの3日間。便数は思い通りにはいきませんでしたが、私にとっての「Rainbow777祭り」だったわけで、前回と今回の更新であっぷした熊本、鹿児島の写真をスキャンしている最中、ページを作っている最中は、祭りの日々の胸の高まりを思い出しながらの楽しいひとときでした。

追記
遠征中に1日4便の熊本祭りの情報を耳にしました。「え゛っ」と思いながらもどうしようかとしばらく考えてましたが、熊本・鹿児島遠征の翌々週、熊本祭りの場に足を運んでました。その時の写真はまた次回にでも(^^)

 


2004.3.7    きれいになったね 〜 JA8977


EOS-3 EF100-400mm F4.5-5.6 IS USM 絞り優先F8 E100VS
2004/2 鹿児島空港 送迎デッキ

EOS-3 EF100-400mm F4.5-5.6 IS USM 絞り優先F8 E100VS
2004/2 鹿児島空港 送迎デッキ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

祭りに訪れた鹿児島。

そこに君は現れた。

前の日はまだドックにいたので、

君の出番はまだ先だと思っていたのに、

祭りの地に君はやってきた。

君の登場に正直、戸惑いを覚えたけど

今日が君のデビューフライト。

君も祭りに参加したかったんだね。

きれいになった君の姿、

今までと同じマインドで撮影したよ。

虹が消えてしまったのは寂しかったけど、

ぴかぴかの機体は見ていて気持ちよかった。

まだどこかぎこちなさそうだけど、

今日からこれが君の姿。


でもいつまでも忘れないでいて欲しい

虹をまとい多くの人の夢と希望を

運んだこと日々のことを。

そして多くの人にやすらぎとときめきを

与えた日々のことを。


1つだけ君に言っておきたいことがある。

しばらくは君の仲間達に目を向けさせて欲しい。

君を見ても目をそむけたりはしないけど、

今は、虹をまとった君の仲間達を、

目とフィルムに刻んでおきたいから。

虹の翼が飛び続ける限り。

 

 


2004.2.8    2枚の写真〜JA8977


CASIO QV-8000SX
2000/11 伊丹空港 ラ・ソーラ



EOS-3 EF100-400mm F4.5-5.6 IS USM 絞り優先F8 E100VS
2004/01 伊丹空港 アビエーションフォーラム会場 勝部センター

BBSでも書きましたが、Rainbow777、JA8977の塗装変更が開始されました。1997年に就航したRainbow777の1号機。ボーイングフィールドでのデリバリーセレモニーではたくさんの花火に迎えられ華々しくデビューを飾りました。去年の3月までRainbow777がRainbow777として運航されていた時期、JASのポスターや時刻表に描かれていたRainbow777はこの機体。私が2種類持っているRainbow777のストラップの小さな機体にも、はっきりとJA8977と書かれています。いわばJASのフラッグシップだった機体。その機体の塗装変更はJASの終焉を物語っているようです。

今回は2枚のJA8977の写真をアップしました。私が撮影したJA8977の最初と最後の写真です。
1枚目の写真は2000年11月に伊丹で撮影した写真です。この時のRainbow777の搭乗は2回目。初めて乗ったのはこの年の7月の札幌便でその時乗ったのもJA8977。もちろんレインボーシートです。この時はRainbow777に乗るということで会社のデジカメを
借りていっての撮影でした。いわば私にとっての飛行機写真デビュー戦。慣れないカメラのうえ、デジカメのタイムラグや電池の消耗に悪戦苦闘しながらの撮影で、そんな中この写真はようやく撮れた納得のいく写真でした。この写真以前に出発前の羽田や到着後の伊丹で撮影していますので、折り返し便の出発のこの写真は厳密に言うと「最初の写真」とはいえませんが、伊丹から帰ってきてしばらくはこの写真をパソコンの壁紙に使っていた思い入れのある写真です。

2枚目の写真は1月のアビエーションフォーラム2日目に撮影した写真です。この写真を撮った時はプルシアンブルーさんと駐車場整理係をしていて、いわば「仕事をさぼって撮った写真」です。14時30分到着の117便。仕事そっちのけでエアバンドを聞きながらこの便の到着を待っていました。写真が撮れるタイミングは道路の向こうを通過する一瞬のみ。本来ならリハーサルをしたかったところですが、タイミングが悪くいきなりのぶっつけ本番。イヤホンを耳から外しエンジンの音に耳を澄ませ、機体が近づいてきたことがわかった瞬間カメラを構え、ファインダーに機体が入った時シャッターを押しました。しかし機体の速度が速く撮影できたのはこの1枚だけ。
もともとこの写真はアビエーションフォーラムの時間の最中に勝部センターから撮った写真なので、現在トップに載せている会場内から撮った写真とともに大事にしたい写真と思っていましたが、JA8977の塗装変更を知って最後の写真を探した時にこの写真とわかった時、あらためてこの写真への思い入れが深くなりました。今だから言えることですがJA8977が最後にくれたシャッターチャンスは、最高の2日間のフィナーレへの駆け足でのプレゼントだったのかもしれません。

この2枚の写真の間に何枚のJA8977の写真を撮り、何度JA8977に乗ったでしょうか。以前このページにも書きましたが、羽田へ撮影に行くと必ず1度は お目にかかる機体で、ファインダーからレジがわかると「また会えたね」とホッとさせてくれたものです。また遠征にも何度も連れて行ってくれたこともありましたし、遠征先での撮影にも何度もつきあってくれました。そんなJA8977がもうこの姿ではないと思うと残念でなりません。でも私にたくさんの「ときめく瞬間」をくれた飛行機。新塗装になっても「また会えたね」って声をかけてあげたいと思っています。

 


2004.2.2    EF28-70mmF2.8L


EOS-3 EF28-70 F2.8LUSM 絞り優先F2.8 E100VS
2004/01 伊丹空港 千里川土手

今回の更新で撮影機材のページにEF28-70mm F2.8Lを追加しました。このレンズ以前から欲しいと思っていたのですが、なんせ高い。後継のEF24-70 F2.8Lが出て多少中古の値段が下がりましたが、それでも7〜8万は平気でします。去年の春に千里川土手でどうしても撮りたい写真があったのでこのレンズを含めていろいろ検討し、結局最後は値段でEF28mmF2.8を購入し、一応満足していましたが飛行機写真での出番は限られるもののやっぱりL、いつかは28-70と思い続けていました。。
そしてそれからしばらくたったある日、中野の某カメラ屋をのぞいたら、見た目はあまり良くありませんがその分格安のEF28-70F2.8Lを発見。
思わず「それ、見せて下さい」。外観は結構な使用感があり、前玉に多少のキズがあるものの撮影には支障ないとのこと。まして値段は今まで見たこと無い値段。その日は持ち合わせがなかったのと、もう一度じっくり考えてみたいので、とりあえず取り置きをお願いして店を後にしました。
そして2日後、再び店に行って再度状態を確認し、撮影に支障がないことを確認してから購入しました。買ってからしばらくは飛行機写真に出番はありませんでしたが、アビエーションフォーラムで行った伊丹、ようやく出番が巡ってきました。
場所はもちろん千里川土手。飛行機写真ではここで使うために買ったようなもの。他の機体でリハーサルをしながらRainbow777を待ちます。
このレンズはズームなので多少立ち位置が悪くても、ズーミングで調整できると思っていましたが、リハーサルをしてみるとそんな暇はないことに気づき、ズームリングを28mmにして、ズームリングから手を離しRainbow777を待ちます。そしてClear to LandとともにRainbow777が頭上を過ぎる頃、EOS-3の最高速モードで連写。ファインダーの中の機体の頭からお尻までが切れないよう、流し撮りをしている感覚でシャッター押し続けました。そんな撮影を遠征中何回かしましたが、中には「頭切れたかな」「お尻切れたかな」と思えることが何度かありましたが、出来上がったポジを見るとそのような失敗はなく一安心。左上の写真はその中の1枚です。突っ込まれると返答に困ってしまうのですが「うーん、やっぱりL(^^)v」と一人勝手に喜んでます。

今回、トップページにアビエーションフォーラム会場から撮影したRainbow777の写真を掲載しました。写真としてはなんてことない写真ですが、
あの会場の空気で撮った写真。忘れられない写真になりそうです。
その他の伊丹で撮った写真はもうしばらくお待ち下さい(^^;


2004.1.14    アビエーションフォーラム2004in伊丹


「とまどいの空へ」


「夕闇へのプロローグ」

1/10.11に開催されたアビエーションフォーラムin伊丹2004が終わってしまいました。
すでに3日が経ちましたが、2日間、会場にあふれていた熱気と会場に響いていた明るい話し声は今も脳裏にこびりついています。ご来場頂いた方にお礼申し上げるとともに、このような素晴らしい場を提供して下さった、つがみさんをはじめとするスタッフの方にあらためてお礼申し上げます。ありがとうございましたっ。

今回、私は写真展というものに初めて出品しました。すでにこのページで写真は公開していますが、これはある意味自己満足で、質はともかく自分がいいなと思った写真を載せてるだけです。
ところが今回は全国からすごいレベルの作品が集まる写真展、正直、写真選びに悩みました。
在庫は結構あるのですが、「これっ」といった写真が少なく、いろいろ悩んだ中から出品した2点をアップさせて頂きます。


「とまどいの空へ」
EOS-3 EF50mm F1.4 USM 絞り優先F8 E100VS
03年12月 羽田空港 陸橋ポイント

これは提出期限ギリギリの日曜日に陸橋ポイントで撮影した写真です。10月に陸橋ポイントに行った時、ふと「短いレンズで撮ったら面白そうだな」と思い、空が綺麗な34R離陸の週末をずっと待っていましたが、天気が悪かったり、用事があって撮影に行けなかったり、16Rからの離陸だったりとなかなか機会に恵まれませんでしたが、締切が迫った12月、ようやくその時がやってきました。ここから撮るために買った単焦点EF35mmF2を持って陸橋ポイントに出陣です。
13時台のRainbow777を35mmで撮影しましたが、思ったよりも飛行機が小さく今一つピンと来ません。次のRainbow777は15時台に3便。それまでの間に50mmや100mmでリハーサルをしてみたところ50mmがなかなか良さそうです。しかし14時半をすぎたころから、それまでの青空にみるみるうちに雲が広がりだし15時のRainbow777の出発の頃にはすっかり曇り空。とりあえず撮影してみたものの全然ピンと来ません。まわりにいた人はみんな帰りはじめ陸橋ポイントには私一人。とりあえず15時半のRainbow777を撮って帰ろうかと思いつつ、エアバンドなどを聞きながら待っていると、さっきまで完全に曇っていた西の空の方から光が射し始めました。ちょうどタキシングが始まった頃で滑走路と太陽の方を交互に見ながら「曇るなよ、陰るなよ」と祈り続け、Rainbow777が滑走を始めた時、機体は冬の夕方の日差しに包まれました。それまでの曇り空のせいで真っ黒になった東の空を背景に。
この写真は半切でプリントしましたので上下がカットされてしまいましたが、今回アップした写真はノートリです。半切はこんな感じでした。上の方の青空がもっと入るとよかったのですが・・・。


「夕闇へのプロローグ」
EOS-3 EF100-400mm F4.5-5.6 IS USM 絞り優先F8 E100VS
03年2月 新千歳空港 01Lサイド道路脇

昨年の2月、雪景色のRainbow777を撮影しに新千歳に足を運びました。この季節なので曇りや雪の天気を予想してましたが、この日は1日中晴天。既にページにこの時の写真はアップしてますが、冬の千歳を満喫できた一日でした。この写真は撮影できる時間帯最後のRainbow777の着陸です。
時間は4時過ぎ。01への着陸が撮影できるポイントを探して車を走らせている時、たまたま見つけた道路脇の工事用車両スペースに車を止め、このRainbow777を待っていました。Rainbow777の前にDC-10が下りてきて撮影したところ、なんと途中で電池切れ。この背景バックのDC-10は撮れませんでしたが、もしDC-10が来てなかったらRainbow777の時に電池切れが起きていたわけで、それを思うとゾッとします。テン様のお陰で撮れた写真です。
この写真は四切ワイドでプリントしました。ポジだと白樺の色が機体と同じ色に染まっているのがはっきりわかるのですが、画面やプリントだとちょっとわかりにくいのが残念です。

今回、出品するにあたりタイトルというものをはじめてつけましたが、これがまた結構難題でした。思い入れやプロセスが邪魔して、なかなかいいタイトルが浮かんで来なくて、ようやくこの2つをひねり出しましたものの、すんなりタイトルが出てこないような写真は、写真としては今一つなのかもしれませんね。


2004.1.1    謹賀新年


EOS-3 EF100-400 F4.5-5.6L IS USM 絞り優先F8 E100VS
2003/12 羽田空港 ビックバード2F南端

2004年を迎えました。本年も「at Runway〜虹を追いかけて〜」をよろしくお願い致します。
このページを開いてから1年3ヶ月。去年とりあえずの目標だった1万カウントを達成し、お陰様でここまで14000近いアクセスを頂きました。カウンターの数字の伸びが日々の励みです。あらためまして末永くお付き合いの程よろしくお願いします。

新年を迎えるにあたり、今年の抱負と行きたいところですが、まずはありきたりながら、心底納得いく写真を1枚でいいから撮ってみたいと思っています。どんな写真かと突っ込まれると返事に困りますが、他人がなんと思おうと構わないから、自分がとにかく満足できる写真、全紙にでも伸ばして部屋に飾っておきたい写真を撮ってみたいです。
そして技術的な目標としては、以前見かけた写真の本のサブタイトル「撮れた、から、撮った、へ」です。
「撮れた」は技術の未熟さを「運」や「偶然」、そしてカメラに助けてもらった写真です。
「撮った」は自分の技術をフル動員して思い通りの写真を撮影し、現像があがったポジを見た時に思い通りの写真に仕上がっている。そのために克服しなければいけないハードルはたくさんありますが、ひとつひとつ乗り越えていこうと思っています。
1月10.11日に開催されるアビエーションフォーラム、私も出品しましたが、まだまだ「撮れた」写真です。「撮った」写真を1枚でも多くこのページをはじめとして、いろんな場でお見せできたらと思っています。